01

染料作り

絵具場で、柄を染めていくための染色の要となる色糊を色の調合表をもとに職人の手で友禅糊と染料を混ぜ合わせ白生地の切れ端などに色糊を塗り小型の蒸し器で試験蒸をし発色させ正確に色ができているかを確認します。同じ柄の振袖でも配色を変えることにより全く違った雰囲気の振袖となり、染工場の腕の見せ所となる、振袖作りの重要な仕事です。

02

地張り

作業台となる7mほどの木の一枚板に、白生地を地張りする直前に薄めた「トロ糊」を塗付することにより、予め板に塗布してある敷糊(シキノリ)の粘度を戻し作業に用いる刷毛で板にまんべんなく塗り白生地を貼り付けます。柄を合わせる際に型ずれが生じるのを防ぐため、真っ直ぐ綺麗に貼る必要があります。

03

柄の縁取り(糸目置き)

色が混ざらないようにするために糸目置きという作業を行います。型を白生地の上に置き、星と呼ばれる印に型合わせて置き振袖を彩る樹脂で金箔をつける材料と白の糊で糸目をおいていきます。

04

霧吹き染め

昔は摺り(スリ)染やぼかし染に用いる刷毛でぼかし染めを行っておりましたが今現在は写真で使用しているをピースガン(霧吹き染め)を使用し柄の中に色のベタ塗りするのではなく、色をぼかして入れていきます。(花の柄の真ん中を赤色などでぼかして入れて外側を白にするなど)

05

染作業

型のずれが起きないように星と呼ばれる目印の上に型を生地の上に置き、少しつづ横に移動させながら色糊を[へら]で色ムラが生じないように均一に置き染色していきます。模様ずれがおきないように寸分違わず糊を置く作業は職人の腕が問われます。
星と呼ばれる印に合わせて何枚もの型を置くことで、色彩豊かな模様を染め付けることができ柄によっては、型置きの作業を30回から50回繰り返します。

06

伏せ

次工程の「引染」をする際に、上から引染の色が入らないように伏せ糊で板場で染めた柄を隠す作業。板から白生地をはがした後、丸巻にして引染に行く際に伏せ糊がくっつかないようにするための他乾燥からひび割れを防ぐために「ひっこ」(木の粉)をまぶします。

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